薬剤師・麦carの駄弁

薬剤師会社員の日常、医薬品や商売の事をツラツラ書いていきます

新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチン接種は必要?

こんにちは。企業勤めの薬剤師・麦carです!

 

2020年はコロナの年、とほうぼうから聞こえてきます。

 

ほとんどの企業ではコロナの影響により業績が悪化。

学校休校や、オンライン授業の促進、大人数での会食を遮断され、人との繋がりも希薄化。

あまり気分良くはありませんね。

 

少しでも気分回復、QOL向上のためにも、知識の習得、日常生活の個人の行動についてお役に立てたら嬉しいです。

 

まだまだ未知な事が多い、COVID-19こと新型コロナウイルス感染症について、医療従事者の見解も踏まえて書いていきます。

 

今回のテーマは「ワクチン接種は必要?」です。

 

結論から。ワクチン接種は必要ありません

 

説には逆説があり、真意は捉える側の思考の中に存在すると考えます。

新型コロナウイルスワクチン接種に肯定的な意見をお持ちの方は、その信念を貫くべきです。

ただ、少しでもワクチン否定派の見解も取り入れてもいいという方は、以下の理由を読んでいただけると幸いです。

 

それでは、ワクチン接種が必要ない、といえる理由を説明していきます。

 

 

理由その①:未確定要素が多すぎる

 

海外ではワクチンの治験は進んでいるようですが、そもそもこのウイルス感染症の歴史が浅すぎて、解明されていない部分が多くあります。

 

学者や研究者も日々PDCAを回して、新型コロナウイルス対策を重ねていますが、なかなかどうして。。。

 

ワクチン接種後の副作用は?

日本人には適応するの?

効果をどうのように実証する?

接種禁忌事例は?

コロナ変異種には有効?

等々、100%の答えが出ていません。

 

もちろん、それ以外のワクチン、例えば結核(BCG)、風疹・麻疹ワクチンなども、100%の答えが出ているわけではありません。

 

ただしこれらは高い確率で有意性が認められ、多くの日本人が接種経験済み、データも多くあります。

 

産声を上げて間もない新型コロナウイルスワクチンを接種するということは、正直ギャンブルか?とさえ思ってしまう医療従事者(私含む)は多いです。

 

 

 

理由その②:新型コロナウイルスの特徴上、ワクチンの効果が期待できない

 

ウイルスは変異します。

 

なぜなら彼ら(生物ではないウイルスに、「彼ら」という表現は気が引けますが、個人ブログ上のセミノンフィクションとしてご覧いただければ幸です)も、子孫繫栄、生命の数珠つなぎの連鎖上に居ます。

 

宿主(感染する母体)を介して、何とかかんとか絶滅を防ごうとプログラムされています。

 変異は彼らにとっての処世術でもあり、アンチ絶滅手段でもあります。

(※ただしウイルスの立場からすると、あまりにも強力な感染症になってしまうと、宿主の致死率が向上し、宿主の数が減ることで、繁栄の妨げになります。

おそらくヤリ手のウイルスならば、感染力を上げ、宿主への毒性を弱めて、自然界に広く生存し続ける戦略をとるはず。

ヒトからすらば、すなわちそれはウイルス感染症の淘汰と同義。

共存共栄の道になるでしょう。)

 

 

こと新型コロナウイルスに関して言えば、早速変異種の確認もされています。

 

現在判明している情報として

新型コロナウイルス=RNAウイルス」

 というものがあります。

 

聞きなれないコトバ・RNAウイルスなんてのが出てきましたが、その説明は以下青字文で記します。

ウイルス学の範囲で、説明は簡略化していますが、興味のある方のみご覧ください。

 

『ウイルスにはDNA型とRNA型の2種類あります。

いずれの型も宿主の細胞に侵入し、増殖(複製)していきます。

増殖(複製)する際の工程に違いがあります。

DNAウイルスは遺伝情報の再現率が高く、同じ個体を複製しやすいです。

平たく言えば、洗礼された分身技術を持ちます。

一方RNAウイルスは、遺伝情報の再現率が低いです。

これは変異性が高い事を意味します。

分身技術の精度が低く、たまに本体とちょっぴり違う分身個体が生まれます。

少しの違いがやがて大きな違いとなり、増殖(複製)途中で変異種が誕生する仕組みです。

歴史上の例を挙げます。

DANウイルスであった天然痘(てんねんとう)ウイルスは、強毒素の感染症として猛威を振るいました。

しかし、有効なワクチンの製造に成功した人類は、それをもってして天然痘を駆逐しました。

RNAウイルスであるインフルエンザウイルスは、毎年一定数のヒトに感染し、医療技術が進化した現在でも、有効なワクチンは存在しません。

加えて、時に新型インフルエンザとしてパンデミック(世界的流行)をもたらします。

極端な例ではありますが、DNAウイルスとRNAウイルスでは、これほどの違いがあるのです。』

 

 

この変異を繰り返す未知のRNAウイルスの進化に、ワクチンの進化は追いつくの?

 

ワクチン製造1年目の現在、答えはNoと言わざるを得ません。残念。。

 

ちなみに風邪のワクチンってありませんよね。

風邪(上気道感染症)は、多種多様なウイルスや細菌によってもたらされます。

ターゲットのウイルスや細菌を絞れず、また彼らの進化に追い付かず、ワクチン製造はほぼ不可能。

毎年人々は風邪に罹患してしまう、という構造です。

 

以上の理由が、ワクチン接種不必要の根拠です。

 

 

メディアでは「ワクチンができれば何とかイケる」みたいな希望的観測を報道します。

おそらく人々に「ワクチン」という「希望」をもって暮らして欲しいんだと思います。

 

現実を見れば、それは厳しい選択だということが分かります。

 

が、新型コロナウイルスワクチン接種は「悪」ではありません。

最前線の臨床現場で働く医療従事者は、様々な理由で接種する方向になるだろうし、ワクチンが接種義務になれば国民皆接種になるでしょう。

 

ツラツラと悲観的とも捉えられる見解を記してきましたが、あくまでこれはワクチンに限ったお話です。

新型コロナウイルス感染症への対策はあります!

 

次回はそんな対策方法を記したいと思います。

私は、現実派のプラス思考であります。

QOL向上を考え、日々行動しています。

 

コロナ禍だからこそ、前を向くべきと考えます。

 

ではまた次回っ!!