薬剤師・麦carの駄弁

薬剤師会社員の日常、医薬品や商売の事をツラツラ書いていきます

コロナウイルス対策、個人でできる事は?

こんにちは。企業勤めの薬剤師・麦carです!

 

毎日毎日何かしらのコロナ関連ニュースを目にする事と思います。

感染者数や死者数、都道府県別の感染状況。

気持ちがネガティブになってしまいがちの日々。

 

しかし、それらマクロな話題に翻弄されず、まずはミクロな事に目を向けてみる、というのはすごく重要な事だと思います。

自分個人や家族、友人の間で情報を共有し、自分なりに考えて生活していく事を推奨します。

 

このブログを通じて、少しでQOL向上に向けて、知識の補填や日々の行動変化に繋げられたら幸いです。

 

今回のテーマは「コロナから個人を守る対策方法は?」です。

 

結論から。免疫機能を向上させる!です。

 

なんだよ、当たり前の事じゃんか!てな具合になってしまします。

が、これかなり重要で、はっきり正確に説明するには、大学の講義で1コマ使うレベル。

本が1冊かけるレベル。

人生をかけ、研究できるレベル。

ってほど奥が深く、また深く知ろうと思えば時間がかかる、様々な学問が絡み合う知識が必要な、しかし人が生きる上で知らなければならない事実がてんこ盛りな、そんなテーマです。

 

①免疫のしくみ

コロナ感染患者のほとんど全ての方の治療方法は、自然治癒です。

特効薬はなく、ワクチンの効果も期待できない状況で、コロナ感染者は日常生活に復帰します。

それの立役者こそが、自己の免疫機能です。

 

ウイルスに対する免疫システムを簡略化すると、こうです。

作戦名「1匹の残らず駆逐してやる」。

1、ウイルス(病原体)が体内に取り込まれると、第一部隊が交戦。

2、第一部隊の中には情報伝達者がいて、第一部隊交戦中にウイルス情報を基地へ持ち帰る。

3、基地で情報を元に、対ウイルス決戦兵器の製造。

4、3の兵器を携えた、遠距離攻撃者、近距離攻撃者により編成される第二部隊(精鋭部隊)の出動。

5、第一部隊、第二部隊による総攻撃。

6、基地に作戦概要資料の保管。

 

人の体の中では常時、上記の作戦が発動している、と言えます。

この作戦全体を一言で「免疫」と表現してもいいでしょう。

 

大体の作戦は、1で完結します。そうすれば人はウイルス感染症に罹りません。

ウイルス感染症に罹れば、4、5の工程で体内のウイルスを除去し、回復します。

 

第一部隊、第二部隊の戦力向上や、基地の環境を整えてあげれば、免疫機能は向上するのは明らかです。

 

 

②免疫機能向上させるためには?

免疫機能の総本山とも言える基地は、にあります。

免疫機能向上戦術1⃣腸内環境を整えよう!

はっきり言って腸内環境の改善は、天然のワクチン接種と一緒です。

しかも、新型コロナに限らない、様々な病気に対するワクチンです。

 

ちなみに、食物の栄養吸収、医薬品の体内への吸収は、ほとんど腸(小腸)で行われます。便秘に関連する臓器も、もちろん腸(大腸)です。

 

腸内の善玉菌を増やせば、腸はベストパフォーマンスを発揮ます。

毎日ヨーグルトを食べたり、乳酸菌飲料を飲むのはカラダに良い!とよく聞きますが、それらの根拠は腸内環境を整えよう、というものです。

 

「食べるマスク」みたいな商品がドラッグストアやコンビニで売られていますが、この商品の本質も、腸内環境改善にあります。

 

腸内環境改善のおすすめ方法は、食生活の見直しです。

しかし、現代社会を生きる人々にとって、なかなか栄養バランスの取れた、規則正しい食生活に改善するのは至難の業です。

では、現実的に再現率が高く、少ない労力で、コストパフォーマンス良く、誰でもできる、おすすめの腸内環境改善方法を紹介します

 

それは、「整腸剤を1日1回、毎晩食後に服用する」です。

私はメーカーやドラッグストアの回し者ではありません。

特定の商品名は挙げません。

何故なら、人によって合う整腸剤とそうでない整腸剤があるからです。

とにかくまずは整腸剤を1瓶購入してみてください。

一番小さい容量のお試しサイズでいいです。

職業上、用法・用量は守ってください、と言わなければなりませんが、今回ばかりは大目に見てやってください。

1日1回服用からでいいです。

もちろん便秘・軟便でお悩みの方は、用法・用量は守るべきです。

ただし今回は「免疫機能向上」に繋げるための服用、いわば適用外の医薬品使用です。

裏技的ご紹介なので、薬事法武装してこられたら、お手上げです。。。

習慣化するため、夕食後がおすすめです。

サプリメント感覚で、服用してみてください。

 

 

免疫機能向上戦術2⃣プラス思考を持とう!

ここへ来て精神論。いやいやこれこそが最強、という医療関係者もいるくらいです。

「病は気から」とはよく言ったもので、人は感情に左右される生き物です。

医学では解明できない症例の回復事例はありますし、プラス思考・マイナス思考の患者群に分けて病状回復の経過を観察し、プラス思考が優位に働く実験結果もあります。

ストレスは脳を刺激し、免疫抑制作用を持つ副腎皮質ホルモンの発生を促します。

すなわち、マイナスな感情は結果的に、免疫機能を低下させてしまうのです。

 

極端な例ですが、末期のがん患者が、「家族のために生きたい!」と気持ちを強く持ったことで、医学では考えられない回復を見せた例があります。

薬学部在籍中の講義中(確か臨床薬学の)にその例が出たときは衝撃を受けました。

私たちが勉強している薬学とはいったい・・・とも思ったくらいです。

 

現在では、神経系と免疫系は密接な関係にある、という事が分かっています。

 

気持ちよく、笑顔で、幸せを感じることは神経系に良い影響を与えます。

それは免疫系に良い影響を与える事と同じです。

 

なにかしら自分の好きな事に没頭したり、笑顔になることは、回りまわってコロナ対策になるというとこです。

 

ネガティブなニュースが続くご時世ですが、プラス思考をもって楽しんで生活し、免疫機能向上、QOL向上に繋げていきましょう!

 

 

まとめ

・個人でできるコロナ罹患を防ぐには免疫機能が重要。

・免疫機能向上には、腸内環境の改善、プラス思考が重要。

 

 

 新型コロナウイルスの奴らは、生活の制限や、生活の質の変化をもたらし、人間の幸福すら奪っていこうとします。

「コロナに負けるな」よく聞くキャッチフレーズは、実は気持ちの面で負けるな、という部分が大きいのかもしれません。

気分が落ち込み、免疫機能のパフォーマンスが悪化、病気になりやすいカラダに・・というサイクル。

気持ちだけでも明るく、好きな事して生き抜く、そして「コロナに負けない」生活を取り戻していきましょう!

 

 

ではまた次回っ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチン接種は必要?

こんにちは。企業勤めの薬剤師・麦carです!

 

2020年はコロナの年、とほうぼうから聞こえてきます。

 

ほとんどの企業ではコロナの影響により業績が悪化。

学校休校や、オンライン授業の促進、大人数での会食を遮断され、人との繋がりも希薄化。

あまり気分良くはありませんね。

 

少しでも気分回復、QOL向上のためにも、知識の習得、日常生活の個人の行動についてお役に立てたら嬉しいです。

 

まだまだ未知な事が多い、COVID-19こと新型コロナウイルス感染症について、医療従事者の見解も踏まえて書いていきます。

 

今回のテーマは「ワクチン接種は必要?」です。

 

結論から。ワクチン接種は必要ありません

 

説には逆説があり、真意は捉える側の思考の中に存在すると考えます。

新型コロナウイルスワクチン接種に肯定的な意見をお持ちの方は、その信念を貫くべきです。

ただ、少しでもワクチン否定派の見解も取り入れてもいいという方は、以下の理由を読んでいただけると幸いです。

 

それでは、ワクチン接種が必要ない、といえる理由を説明していきます。

 

 

理由その①:未確定要素が多すぎる

 

海外ではワクチンの治験は進んでいるようですが、そもそもこのウイルス感染症の歴史が浅すぎて、解明されていない部分が多くあります。

 

学者や研究者も日々PDCAを回して、新型コロナウイルス対策を重ねていますが、なかなかどうして。。。

 

ワクチン接種後の副作用は?

日本人には適応するの?

効果をどうのように実証する?

接種禁忌事例は?

コロナ変異種には有効?

等々、100%の答えが出ていません。

 

もちろん、それ以外のワクチン、例えば結核(BCG)、風疹・麻疹ワクチンなども、100%の答えが出ているわけではありません。

 

ただしこれらは高い確率で有意性が認められ、多くの日本人が接種経験済み、データも多くあります。

 

産声を上げて間もない新型コロナウイルスワクチンを接種するということは、正直ギャンブルか?とさえ思ってしまう医療従事者(私含む)は多いです。

 

 

 

理由その②:新型コロナウイルスの特徴上、ワクチンの効果が期待できない

 

ウイルスは変異します。

 

なぜなら彼ら(生物ではないウイルスに、「彼ら」という表現は気が引けますが、個人ブログ上のセミノンフィクションとしてご覧いただければ幸です)も、子孫繫栄、生命の数珠つなぎの連鎖上に居ます。

 

宿主(感染する母体)を介して、何とかかんとか絶滅を防ごうとプログラムされています。

 変異は彼らにとっての処世術でもあり、アンチ絶滅手段でもあります。

(※ただしウイルスの立場からすると、あまりにも強力な感染症になってしまうと、宿主の致死率が向上し、宿主の数が減ることで、繁栄の妨げになります。

おそらくヤリ手のウイルスならば、感染力を上げ、宿主への毒性を弱めて、自然界に広く生存し続ける戦略をとるはず。

ヒトからすらば、すなわちそれはウイルス感染症の淘汰と同義。

共存共栄の道になるでしょう。)

 

 

こと新型コロナウイルスに関して言えば、早速変異種の確認もされています。

 

現在判明している情報として

新型コロナウイルス=RNAウイルス」

 というものがあります。

 

聞きなれないコトバ・RNAウイルスなんてのが出てきましたが、その説明は以下青字文で記します。

ウイルス学の範囲で、説明は簡略化していますが、興味のある方のみご覧ください。

 

『ウイルスにはDNA型とRNA型の2種類あります。

いずれの型も宿主の細胞に侵入し、増殖(複製)していきます。

増殖(複製)する際の工程に違いがあります。

DNAウイルスは遺伝情報の再現率が高く、同じ個体を複製しやすいです。

平たく言えば、洗礼された分身技術を持ちます。

一方RNAウイルスは、遺伝情報の再現率が低いです。

これは変異性が高い事を意味します。

分身技術の精度が低く、たまに本体とちょっぴり違う分身個体が生まれます。

少しの違いがやがて大きな違いとなり、増殖(複製)途中で変異種が誕生する仕組みです。

歴史上の例を挙げます。

DANウイルスであった天然痘(てんねんとう)ウイルスは、強毒素の感染症として猛威を振るいました。

しかし、有効なワクチンの製造に成功した人類は、それをもってして天然痘を駆逐しました。

RNAウイルスであるインフルエンザウイルスは、毎年一定数のヒトに感染し、医療技術が進化した現在でも、有効なワクチンは存在しません。

加えて、時に新型インフルエンザとしてパンデミック(世界的流行)をもたらします。

極端な例ではありますが、DNAウイルスとRNAウイルスでは、これほどの違いがあるのです。』

 

 

この変異を繰り返す未知のRNAウイルスの進化に、ワクチンの進化は追いつくの?

 

ワクチン製造1年目の現在、答えはNoと言わざるを得ません。残念。。

 

ちなみに風邪のワクチンってありませんよね。

風邪(上気道感染症)は、多種多様なウイルスや細菌によってもたらされます。

ターゲットのウイルスや細菌を絞れず、また彼らの進化に追い付かず、ワクチン製造はほぼ不可能。

毎年人々は風邪に罹患してしまう、という構造です。

 

以上の理由が、ワクチン接種不必要の根拠です。

 

 

メディアでは「ワクチンができれば何とかイケる」みたいな希望的観測を報道します。

おそらく人々に「ワクチン」という「希望」をもって暮らして欲しいんだと思います。

 

現実を見れば、それは厳しい選択だということが分かります。

 

が、新型コロナウイルスワクチン接種は「悪」ではありません。

最前線の臨床現場で働く医療従事者は、様々な理由で接種する方向になるだろうし、ワクチンが接種義務になれば国民皆接種になるでしょう。

 

ツラツラと悲観的とも捉えられる見解を記してきましたが、あくまでこれはワクチンに限ったお話です。

新型コロナウイルス感染症への対策はあります!

 

次回はそんな対策方法を記したいと思います。

私は、現実派のプラス思考であります。

QOL向上を考え、日々行動しています。

 

コロナ禍だからこそ、前を向くべきと考えます。

 

ではまた次回っ!!